おいしいハンドドリップの基本
守るのは、3つだけ

淹れ方/7分で読めます/2026年7月7日

動画を見ると、注ぎ方の細かい技術ばかりが目に入ります。でも家庭で味を左右しているのは、もっと地味な3つです。湯温・粉の量・時間。ここさえ揃えば、注ぎ方が多少雑でもおいしく入ります。

守るべき3つの数字

要素目安ずれるとどうなる
湯温88〜92℃
(沸騰後30秒〜1分置く)
高すぎ=苦い/低すぎ=薄い
粉の量お湯150mlに対して10g
(1杯なら粉14g+湯230ml)
少なすぎ=水っぽい
時間注ぎ始めから2分30秒〜3分長すぎ=えぐい/短すぎ=薄い

温度計がなくても大丈夫です。沸騰したお湯をポットに移し、30秒待つだけでだいたい90℃前後になります。深煎りの豆なら、もう30秒待つとまろやかになります。

1杯を淹れる手順

  1. ペーパーを湯通しする
    ドリッパーにセットして、お湯を回しかけます。紙のにおいが取れ、器具が温まります。カップに落ちたお湯は捨てます。
  2. 粉を入れて、平らにならす
    粉14g。ドリッパーを軽くゆすって表面を平らにします。ここが傾いていると、お湯の通り道が偏ります。
  3. 蒸らす(30秒)
    粉全体が湿る程度(30mlくらい)を、中心からゆっくり注ぎます。そして30秒待つ。ここを飛ばさないでください。
  4. 3回に分けて注ぐ
    中心から500円玉くらいの円を描くように。1回目で100mlまで、2回目で170mlまで、3回目で230mlまで。ペーパーの縁に直接お湯をかけないのがコツです。
  5. 落ちきる前に外す
    230mlに達したら、まだお湯が残っていてもドリッパーを外します。最後の一滴には雑味が多く含まれます。

「蒸らし」は何のため?

焙煎した豆には炭酸ガスが含まれています。いきなりお湯を注ぐと、このガスが邪魔をして、お湯が粉の中に入っていけません。

そこで最初に少量のお湯をかけ、30秒待ってガスを抜きます。新鮮な豆ほど、ここでもこもこと膨らみます。膨らみが小さいときは、豆が古い可能性が高いです。蒸らしは、鮮度チェックも兼ねているわけです。

好みに寄せる調整

基本の1杯が淹れられるようになったら、次の1か所だけを動かしてください。

味が決まらないとき、9割の原因は「豆が古い」か「粉が少ない」のどちらかです。テクニックの問題であることは、意外と少ないです。

アイスコーヒーにするなら

氷で薄まるぶん、粉を1.5倍にして濃く淹れ、氷を入れたグラスに一気に注いでください。急冷すると香りが閉じ込められます。豆は中深煎り以上が向いています。

あとは、豆を選ぶだけ。

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