浅煎りと深煎りの違い
焙煎度でここまで変わる

基礎/6分で読めます/2026年7月2日

同じ豆でも、焼き方を変えるだけで「別の飲みもの」になります。コーヒーで最初に覚えるべき言葉が1つだけあるとしたら、それは産地名ではなく焙煎度です。

焙煎度とは、要するに「焼き加減」

収穫されたばかりのコーヒー豆は、うすい緑色をしていて、香りもほとんどありません。これを高温で焼くこと(焙煎)で、あの茶色い豆と香りが生まれます。

ここでどこで火を止めるかが焙煎度です。浅いところで止めれば浅煎り、長く焼けば深煎り。ステーキのレアとウェルダンの関係に近いと考えてください。

5段階の味の違い

お店によって呼び方は違いますが、だいたい次のように整理できます。

段階よくある呼び名味の印象
1 極浅煎りライト/シナモンとても軽く、酸味が主役。紅茶に近い
2 浅煎りミディアム果実や花の香り。甘みも出てくる
3 中煎りハイ苦味・酸味・甘みが均衡。いちばん万能
4 中深煎りシティ/フルシティ香ばしさとコク。喫茶店の味
5 深煎りフレンチ/イタリアンはっきり苦い。チョコやカラメル

浅煎りが得意なこと

産地ごとの個性がそのまま出ます。「エチオピアはベリーみたい」「ケニアはカシスみたい」といった話は、ほぼ浅煎りの世界の話です。香りを楽しみたい人、紅茶が好きな人はこちら。

深煎りが得意なこと

安定感と力強さです。産地の個性は控えめになるかわりに、どっしりした苦味と甘い香ばしさが出ます。ミルクを入れる・アイスにする・お菓子と合わせるのは深煎りの独壇場です。

覚えておくと便利な法則

焙煎が深くなるほど、酸味は減って苦味とコクが増える。
ほぼこれだけで、売り場のほとんどの豆を予想できます。

もう1つ。甘さは中煎り前後がピークになりやすい、という傾向もあります。「苦いのは苦手だけど、酸っぱいのも違う」という人が中煎りに落ち着くのは、これが理由です。

また、深煎りの豆は表面に油が浮いていることがあります。これは劣化ではなく、深く焼いた証拠です。ただし油は酸化しやすいので、深煎りほど保存には気を使ってください

あなたはどれを選ぶべきか

いちばん確実なのは、浅煎りと深煎りを100gずつ買って飲み比べることです。1週間で、自分がどちら側の人間か分かります。中間が好きだと分かったら、そこが中煎りです。

どの焙煎度が合うか、診断できます。

「苦味は好き?」「酸味はどう?」に答えるだけ。約1分・無料です。

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